奥穂高岳登山 2 涸沢~白出のコル
奥穂の南側ということなので、一般的ではない難しいルートを登っていたのではないかと思います。
ボクが登ったルートは、最も一般的で、決して安全とは言えないけど、この時期としては一番安全なルートです。
登山二日目の30日は、予報通りに快晴でした。
前夜はかなり強い風(と言っても、この場所では普通の風だと思うんですけど)が吹き続けて、ツェルトがバサバサバサバサず~っと揺れまくっていました。
ペグは刺すんじゃなくて雪にしっかり埋めて踏んづけておいたから抜けることはないだろうと思っていましたが、抜けたらツェルトがしぼんでそれでなくても狭い居住空間がますます狭くなってしまうなぁと心配しながらも、前夜は2時間睡眠だったので爆睡でした(^^ゞ。
ゴアテックスじゃないけど、一応透湿性のあるツェルトなので結露はしにくいのですが、少しだけ結露した水が凍って風でバタつく度に霧雨のような細かい氷が顔に降って来て冷たいので、サナギのように丸まって呼吸ができる程度にシュラフから鼻と口だけが出るぐらいにして寝ました(^^ゞ。
レジ袋ぐらいに薄いツェルトでも、なかなか快適ではないけど適ぐらいでした(^^ゞ。
朝になって水を飲もうとしたらペットボトルのヴァームウォーターが凍っていたので、しばらくシュラフの中に入れて融かして飲みました(^^ゞ。
テントと違って入口下部には隙間が残るので、ツェルト内に雪の吹き溜まりができていました(^^ゞ。
オモロイオモロイ(^^ゞ。
やった~、エエ天気や~(^^ゞ。
中央の山が涸沢岳(3,110m)で、左側の低くなった部分が白出(しらだし)のコル(鞍部)で、その左側が奥穂高岳です。
この雪の下には、低木だけどこんなに木が埋まっているんですよ。
紅葉は年によって当たりハズレが大きいのですが、この年は10年に一度と言われるぐらいの大当たりの美しい紅葉でした。
中央の山が涸沢岳で、一番尖っているのが涸沢槍と呼ばれるピークです。
そんなこと書かれても殆どの方には興味ねぇよな~っていう感じでしょうね(^^ゞ。
でも書きます(^^ゞ。
荷物を減らすために、バーナーや鍋等の湯沸かしセットは持って来なかったので、自分で作って持ってきた大きなおにぎりやら、業務スーパーで買ったどら焼きや大福や、コンビニで買ったパンとおにぎりなんかを適当に食べて、6時過ぎに登山開始しました。
さぁ、行くべ~(^^ゞ。
明るくなったらすぐ登り始めるのが理想ですが、誰かが歩いて雪の斜面にトレース(踏み跡)ができてた方が足が埋まらずに歩きやすいので、ちょっと遅めにスタートしました(^^ゞ。
不要な物はツェルト内に置いて、必要な物だけを持って登りました。
ピッケル、アイスバイル、行動食、水とハイドレーション、予備手袋、ゴーグル、カメラ・・・ぐらいかな。
ツェルトを張った涸沢の標高が約2,300mで、白出のコルが約3,000mだから、標高差700mをひたすら登り続けます。
前夜の積雪は2~3cmぐらいだったので、表層雪崩の心配は無さそうでしたが、もっと積もっていたら雪崩の危険度は高まっていただろうと思います。
テント群があんなに小さく見えるようになってもま~だまだです。
前穂高岳がよく見えるようになってきました。
ギザギザの前穂は何度見てもカッコエエな~(^^ゞ。
右から第1峰(山頂)~第4峰です。
この写真では第6峰まで写っています。
第5峰と第6峰との間のコル(鞍部)を5,6のコル(ゴロクのコル)と呼ぶのですが、あそこから登り始めて山頂まで行くルートが、一般的な登山ルートではない非常に難易度の高いバリエーションルートで、いつか積雪期にあそこから前穂高岳に登りたいと思っていましたが、登山よりもトライアスロンに興味が移って登れないでいます(^^ゞ。
偵察を兼ねて無雪期には登ったことがあって、その時のことはココ↓に書いてますので、興味がある方は読んでみてくださいね。
無雪期でもかなりの難易度でした。
その5,6のコルに向かって登っている人が一人いました。
すごいな、前穂の山頂まで行ったんやろか?
水は重いので500mlだけ持っていました。
節約するために、喉が渇いたら汚れていない綺麗な純白な雪を食べました。
周りにいっくらでも雪はありますからね(^^ゞ。
白出のコルにも穂高岳山荘っていう山小屋があるんですよ。
涸沢岳に登っている人が見えました。
あの山はいつも見てるけどまだ登ったことがないので、次はあそこに登りたいな。
左奥の山は蝶ヶ岳、手前の山は、左端が屏風岩で右側は前穂高岳。
ここが一番危険なのです。
滑落者を止めるためのワイヤー製のネットなんか張ってあるし(^^ゞ。
さぁ、ぴよぴよさんは無事に生きて帰ることができたのでしょうか(^^ゞ。
続く・・・・(^^ゞ。
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by piyopiyodesu | 2017-05-05 07:52 | 登山 | Comments(2)
一人で寝るテントの夜の様子とか,「ゴロクのコル」とか。
そして,滑ったら一気にテントのところまでいっちゃんじゃないの,とか,落ちてきてあの網に引っかかる人もいるのか,とか,ハラハラしてしまいます。でも,それが読む方としてはおもしろいですね。ぴよぴよさん,無事に帰ってきてね!
仲間と一緒も楽しいですが、全てを自分で決めるソロの魅力も捨て難いですね。
全部が自己責任だけど、自由気ままなのがボクには向いているかもしれません(^^ゞ。
5・6のコルの登山者ね、あんな所よ~登るわ~っていう感じですよね(^^ゞ。