スイムスタート
トランジションの準備を全て済ませて、あとはウェットスーツを着るだけの状態で競技説明を聞きました。
この大会は当日受付してくれるので、前日から会場に来なくても当日の日帰り参加が可能なんです。
そういうところが人気の秘密かもしれませんね。
競技委員長が、
「初めてTAに参加される方はどれぐらいいらっしゃいますか?」
と尋ねたところ、ボクも含めて結構な数の方々が手を挙げていました。
当たり前だけど、あ~、オレだけじゃないんやなぁと思うと緊張が少し和らぐようでした。
気になっていた点について質問してみました。
TAのバイクではドラフティングが禁止されていて、前を走るバイクの前輪の前端から後方へ7m、左右へは各1.5mの3x7mのドラフティングゾーン内に入ってはいけないルールになっています。
入ってもいいのは、前のバイクを追い抜く時だけで、それも15秒以内に追い抜きを完了することとなっています。
抜かれる側は抜かれまいとしてバトルをしてもいいが、抜かれた場合は速やかに下がって相手のドラフティングゾーンから出なければならないという決まりがあるんです。
しかし、団子状態になってしまったらどうしたらいいのだろう?とず~っと疑問に思っていたんです。
団子状態(曖昧な表現ですが)の場合は、ドラフティングルールは適用されないが、あまりに露骨にピッタリくっついて走ることは止めて欲しいということでした。
よしわかったぞ、これで一安心。
ウェットスーツを着て、スイムスタートの大浜海岸から防波堤を挟んですぐ隣にある小浜海岸でウォームアップスイムをしました。
水温は23.9度、満潮の潮止まりで流れが無くて泳ぎやすいと発表されていました。
5分ほどゆっくり泳いだら海水に慣れました。
よし、これで大丈夫(だろう(^^ゞ)。
一旦浜の横の道路に出て、給水所で紙コップ2杯の水を飲みました。
地元の中学生達が、
「頑張ってください。」と口々に言いながらコップの水を渡してくれました。
「ありがとうね、キミ達もしっかり水分を摂ってね。」
いやあ、田舎の子は素直でいい子ばっかりやね(^^ゞ。
入水チェックゲートを通過して、左足首に付けた発信機のチェックを済ませたら、もう戻れません。
来賓のスピーチの後、うみがめ体操をしました(^^ゞ。
ゆる~い体操でした。
こういうのをやるとは聞いていましたが、もう暑くて暑くて楽しむ余裕はありませんでした。
気温はまだ30度に達していなかったはずですが、長袖のウェットスーツはまるでサウナにいるみたいで、袖口からダラダラ汗が流れ落ちてくるんですよ。
腕だけでこれだけ汗をかいているんだから、全身からどんどん水分が出ているはず。
早くスタートしないと干からびちゃうよ。
さっき水を飲んでおいてよかった。
スタート直前、サーフボードに乗ったライフセーバーの団体の皆さんが、コースサイドにズラリと並んで我々を見守ってくれました。
他にも水上スキーとサーフィンだったっけ?の団体の皆さんが海上に出て、我々の安全のために協力してくれました。
暑い中を、これだけ大勢の方達が我々を応援して、安全に配慮してくれてるんだなぁと思うと、それだけで感激して涙が出そうになっちゃったよ。
9時ぴったりに、白いスイムキャップの第1ウェーブの集団がスタートしました。
9時2分、ボクのいる青いキャップの第2ウェーブがスタートしました。
左後方にいました。
ブイに近い右側は密集してバトルが激しくなるのではないかと思い、逃げ場のある左側を選びました。
ボクの周囲ではたいしたバトルはなく、時々腕があたるぐらいで問題なく泳げました。
スイムは準備運動だと思い、しっかり呼吸することを心がけてゆったり泳ぎました。
泳ぐことに夢中になっていると、自分でも気付かないうちに呼吸が浅くなってしまうことがあるので、しっかり吸ってしっかり吐くことを意識して2ビートキックで体力温存を図りました。
これは、第1ウェーブと第2ウェーブの集団ですね。
これは上の写真とは違う方向から撮った写真で、第3ウェーブまで写っているかな。
沖の黄色い大きなブイは遠過ぎて見えないので、コースの延長線上にあった小島を目印に泳ぎました。
集団の中にいる方がドラフティング効果が狙えるので、孤立しないように、できるだけ前後左右を囲まれて泳ぐように位置取りを調整しました。
落ち着いていました。
しかし、落ち着きすぎていました(爆)。
後から思えばちょっとゆっくりすぎましたね、全然しんどくなかったですからね(>_<)。
抜くでもない抜かれるでもないペースにすっかり満足してしまって、レースとは言えないような穏やかなペースで泳ぎ続けました。
もうそろそろ折り返しちゃうかぁ?と思ってもまだ黄色いブイは見えない。
まだか?750mってこんなに遠いかぁ?
やがて、一つ目の黄色いブイが見えてきました。
そこを右にターンして二つ目の黄色いブイに向かいます。
その間50mぐらいか?
二つ目の黄色いブイを右折したら後半です。
相変わらず、抜くでもない抜かれるでもないのんびりペースで泳ぎます。
それでも30分を切れるんじゃないかと思っていたんですよね。
30分で泳げたら3時間切りは十分可能だと思っていたんですよ。
これは折り返してくる集団ですね。
100m毎にブイに距離が書いてあるっていうことだったのですが、ブイから離れた位置を泳いでいたので、全く気付かないまま泳いでいたのですが、右で呼吸した時に偶然1000という数字が見えたんです。
よっしゃ、あと500mや、10分ほどやなと思ってちょっとペースを上げました。
おそらく皆同じことを考えるんでしょうね。
ペースを上げても相変わらず抜くでも抜かれるでもないまま浜に着きました。
ウィダーゼリーの冠大会なので、こんなバルーンが上がっていました。
黄色いブイの代わりに、これを使えないのかね?
最初にスイムを終えたのはこの選手でした。
後で知ったのですが、ロンドンオリンピックのTA日本代表で徳島県出身の細田選手が出ていたそうです。
と言っても、名前も顔も知らなかったんですけどね(^^ゞ。
ボクがバイクで11kmぐらい走ったところですれ違いましてね、うわぁ、速ぇ~って思ったのですがね、オリンピック選手でしたか!道理で速いわけですわ(^^ゞ。
浜に上がって走り始めると身体が重い(>_<)。
やっぱりスイムはチカレルの~と思いながらも、トランジションエリアまで必死に走りました。
この1秒で後悔することになるかもしれないと思うと、一瞬も気が抜けません。
そんなこと思うぐらいならスイムでもうちょっとしっかり泳いどけよっていう話ですが、そんなこと言われたってアナタ!その時はその時で一生懸命だったんだよ!(^^ゞ。
走りながら時計を見たら9時36分でした。
30分で泳ぐつもりで、もしかしたら30分切れるんじゃないか・・・・なんて淡い期待を抱いていたのが崩れ去った瞬間でした(>_<)。
あわわわわー、遅いがな遅いがな、3時間厳しいやん!
2分遅れでスタートしているので、34分だったのですが、慌てていたのか36分もかかっちゃったと勘違いしていたんです(^^ゞ。
まあたいした差ではないか(^^ゞ、どっちにしても遅せぇ(ToT)。
公式記録では、スイムは完走した全男性選手546名中239位、女性も含めた総合では656名中287位でした。
友人が写真を撮ってくれたお陰で、こうやって写真の多いブログを書くことができました。
あ~よかった(^^ゞ。
ポチっとしていただけたらと~ってもとっても嬉しいのです。
よろしくお願いしますね~(^^ゞ。
by piyopiyodesu | 2013-07-18 00:08 | ショートトライアスロン | Comments(2)
始めてのレースで細田選手(日本チャンピオン)と走れたなんていい記念になりますね。エリートなので頼んでも一緒には出場できませんよ。
スイムの折り返しにウイダーガールを立たせておいたらオッサン達血眼で泳ぐでしょうね(笑)でもそこで渋滞が起きてヘンなバトルになりそうですが(笑)