槍ヶ岳北鎌尾根登山  その1

 8月21日朝の体重は59.6kg。
体脂肪率は9.1%。
ホンマにこんなに低いんかい?と思うのですが、ほぼ毎日測っているので数値の信憑性は疑わしいものの、傾向としては低くなっているはずです。

徐々に闘える身体になりつつあります(^^ゞ。



 さて、8月14~17日の日程で北アルプス南部の槍穂高連峰に登ってきました。

三重県四日市市の友人、Nさんと一緒です。

今回のメインイベントは、北鎌尾根から槍ヶ岳に登ることでした。

標高3180mで日本第五峰の槍ヶ岳に登る一般登山道のルートはいくつかあって、どれも体力さえあれば比較的簡単に登れるルートばかりですが、北鎌尾根ルートは一般登山道ではなく、バリエーションルートと呼ばれていて難易度が高く危険で、体力に加えて多少の登攀技術や、安全なルートを自分で見極めるルートファインディング能力も要求されるルートなんです。

一般登山道にも危険な箇所は時々あるにはあるんですけど、ここは危ないなぁっていう場所にはたいてい鎖があったり、足を乗せるステップや杭が設置してあったり、梯子があったりして、たいてい誰でもが時間をかければ登り下りができるようになっているのが普通ですが、バリエーションルートにはそんなもん一切ないんです。

一般登山道には道を間違えないように、岩にペンキで○やXが描いてあったり、矢印が描いてあったりするのが、バリエーションルートには一切ないんです。

そして最大の違いは、全ての一般登山道は槍ヶ岳山頂の南側にある『肩』と呼ばれる平坦部分につながっていて、『肩』からは共通の整備された(それでも多少の危険はありますが)登山道や長い梯子を登って山頂へ向かうのに対して、北鎌尾根ルートは『肩』の裏側にあたる北側から直接山頂に向かうという点でしょうか。

槍ヶ岳の山頂には小さな祠があるのですが、一般登山道の長い梯子を登ってきた登山者達でにぎわう山頂の祠の裏側に、北鎌尾根を登ってきた登山者が突然ヒョッコリ現れて、驚かれたり、拍手で迎えられたりするのが快感なわけですよ(^^ゞ。

「あんな所から登ってきたよ!」

とか、

「すげぇ!」

とか、

「ひゃぁ~、怖くないのかな!」

などと驚かれるのが気持ちいいんですね(^^ゞ。

実際は、それほどたいしたことないんですけどね(^^ゞ。

鎖や梯子等の助けを一切借りずに、先人の踏み跡と自分の判断力と登攀力と体力だけを頼りに槍ヶ岳の山頂を目指すっていうところが、なんとも言えず冒険チックで男心(女心も)をくすぐるわけですな(^^ゞ。

登山のガイドブックなんかには、

「バリエーションルートはベテラン向きの危険なコースなので、一般登山者は立ち入ってはいけない。」

などと書いてあるわけですよ。

2年前の9月、登山を始めて2年ほどたったボクは、まだまだヒヨッコのくせに危険な匂いのする北鎌尾根を登ってみたくてたまらなくなって、一人で登ったんです。

これは、山頂に着いた時に、山頂にいた人達が拍手してくれた時の動画です(^^ゞ。
実は、もっと大きな拍手だったのですが、まさかそんな拍手で迎えられると思っていなかったので、動画を撮ってなかったんです。

さっきの拍手を動画に撮らなかったのは残念だと思って、

「皆さん、一旦降りて動画を撮りながら登り直しますから、すみませんがもう一度拍手をお願いします!(爆)」

と言って、登り直した時の動画なんです。
拍手に笑い声が混じっているのはそういう理由なんですよ(^^ゞ。

どこまで厚かましい人なんでしょうね(爆)。



台風が三つも接近中で初日は雨に降られたものの、二日目と三日目はいい天気になってなんとか念願の北鎌尾根を登って槍ヶ岳の山頂では拍手で迎えられて、生きて帰ってくることができたのですが、登山の本にもあまり詳しくは書いてないルートなので、何度かルートを外してしまって、必要以上に疲れたり時間がかかったりしました。

また、功名心と好奇心から踏み跡のない危険なルートを敢えて選んで滑落しそうになったりもしました。

若かったんですねー(^^ゞ。
46歳でしたが・・・・・(^^ゞ。

両手両足を使ってよじ登らなければならないルートと、そこを避けて迂回するルートがあったりするのですが、よじ登るルートにも手で掴んだり足を乗せることができそうなホールドはいくらでもあるんですよ。

岩はたいていギザギザしているから摩擦も効くし、下から見上げたら簡単に登れそうなルートがいくらでもあるように見えるんですよ。

ところが、ほとんど登られていないルート、というより、まだ誰も登ったことがないルートなのかもしれない、そんなルートだから、浮石が多くて、ちょっと力をかけるだけで簡単に動いたり落ちたりするんです。

簡単に登れそうなルートというのは、ホールドが強固であってこそ簡単なわけで、いくらホールドがたくさんあっても、それがすぐに壊れるようなホールドであれば、簡単なルートどころか、非常に危険な命懸けのルートってことになりますよね。

岩壁を登っている最中に右手をかけた岩が、ウミガメぐらいの大きさで剥がれかかった時の驚き!
右手は宙に浮いたまま、左手と左足のホールドを頼りに、右足を引き上げて乗せた岩がグラっと動いた時の恐怖心!

下を見たら、はるかはるか数百m下に流れる千丈沢が細く白い糸のように見える高度。

落ちたら万に一つも助かる見込みはなかったでしょう。
何百回も岩にぶつかりながら転げ落ちて、身体がバラバラになってしまっていたかもしれません。

いまだに夢にみることがあります。


そういうわけで、今回はNさんと一緒ということもありましたし、決して無理をせず、オーソドックスに踏み跡をたどって登りました(^^ゞ。

と言いながら、人の性格なんてそうそう簡単に変わるものではないので、安全ルートを行くNさんと離れてちょっと難しいルート、ちょっと危なそうなルートを行ってしまったのは事実です(^^ゞ。

まだ若いですから(爆)。

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 ほぼ徹夜で移動して14日の早朝に、平湯温泉近くのあかんだな駐車場に着きました。
ここからはバスで上高地に向かいます。

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上高地のバスターミナルには、早朝から大勢の登山者や観光客がいました。

登山届を出して歩き始めました。

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もう何度ここへ来たか!(^^ゞ。
梓川に架かる河童橋です。

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河童橋より少し上流側にある小梨平キャンプ場です。
こんな所でキャンプするだけでも子供は喜ぶでしょうね。

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ほぼ平坦な林道を1時間ほど歩くと明神、さらに1時間ほど歩くと徳沢に着きます。
徳沢のキャンプ場です。

昔は牛の放牧場だった草地はキャンプするには快適です。

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さらに1時間歩くと横尾です。

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最近発生した山の事故が、付箋に書いて貼り付けてありました。
4人死んでますね。

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涸沢、奥穂高岳方面へ行くには左折してこの横尾大橋を渡りますが、我々はここを直進して槍ヶ岳へ続く槍沢沿いの道を進みました。

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美しい槍沢。

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横尾から1時間半ぐらい歩いて、疲れた頃に槍沢ロッヂに着いてちょっと休憩しました。

水量豊富な槍沢があるので、このロッヂには珍しくお風呂があるんです。
石鹸、シャンプー等は使用禁止ですけどね。
一度だけ素泊まりで泊まったことがあります。

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まだ標高が低い割に高めの料金設定だな。

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またすぐに見えなくなっちゃうんですけど、槍沢ロッヂからは槍ヶ岳の山頂が見えるんです。
槍ヶ岳山頂に照準を合わせた望遠鏡が設置してあるんですよ。

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槍沢ロッヂから30分程でババ平キャンプ場です。
奥に見えているのは槍ヶ岳から東方向へ伸びる東鎌尾根で、あの尾根を左(西)へ歩くと槍ヶ岳です。

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槍沢沿いの登山道が大きく屈曲した『大曲がり』という所から、槍沢を離れて東鎌尾根の稜線上にある水俣乗越(みなまたのっこし)という鞍部を目指します。

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大曲がりまでは急な登りはほとんどないかあっても短い距離だったのが、ここから水俣乗越まではず~っと急な登りが続いてしんどいです。

2人とも前夜は徹夜で移動してきていることもあって、ゆっくりしか歩けません。

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荷物を極力軽くするために、今回は湯沸かし道具である鍋、ガス、バーナーは持たなかったのですが、次の水場までの十分な水は持っておく必要はあるし、重いフルサイズの一眼レフとズームレンズを常に袈裟掛けに掛けていたのと、いつも多目の食料を持って行くので、荷物の総重量は20kg近くあったと思います。

まだ軽い方ですけどね。

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高度が上がると、さっき歩いてきた槍沢が見えました。

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真ん中あたりにババ平テント場が見えます。

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槍ヶ岳の南側にある中岳と南岳が見えてきました。

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横尾尾根の向こうに北穂高岳の荒々しい山頂が見えてきました。

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ヘトヘトになってようやく水俣乗越に着きました。

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やっと北鎌尾根のP8あたりが見えました。
せっかく登ったのに、北鎌尾根を登るためにはここを下りていかなければなりません。
北鎌尾根には16のピークがあって、最も高い16番目のピークが大槍とも呼ばれる槍ヶ岳山頂ってことになっていて、写真で二股になったピークが低い方から数えて8番目の『天狗の腰掛け』と呼ばれるピークではないか?と思っているのですが、よくわかりません。

ギザギザの北鎌尾根には16どころかもっとたくさんのピークがあって、どれが何番目のピークで、どれが数に含まれないピークなのかってことが、よくわからんのですよ!

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高瀬ダムのダム湖、高瀬湖。

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水俣乗越は、槍ヶ岳へ続く東鎌尾根上にあるので、この写真の方向(西)へ歩いて行けば槍ヶ岳は近いのですが、北鎌尾根から登るためにわざわざ一旦下ってまた登るんです。
アホですね(^^ゞ。

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続く・・・・・・(^^ゞ。

動画です。
上高地を出発して水俣乗越までの分です。
このへんはあんまりおもしろくないので、短めに編集してみました。
BGMを入れている途中なので、早くに見るとBGMが入ってないかもしれません。
そういう場合は何度も見てください(爆)。



バイクネタではないですが、登山の雰囲気が伝われば嬉しいなぁって思って書きました。

山に興味がある方もない方も皆さん揃ってポチっとしてくださいねー(^^ゞ。
よろしくお願いしますよ~~~(^^ゞ。

コメントも書いてね~(^^ゞ。

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by piyopiyodesu | 2013-08-21 08:31 | 登山 | Comments(8)  

Commented by (・・) at 2013-08-21 12:44 x
∑(゜ロ゜;)!

(゚∇゚ノノ" (゚∇゚ノノ" (゚∇゚ノノ" パチパチパチ (拍手喝采のつもり)

久しぶり?ヤマねた。
Commented by おばさん at 2013-08-21 13:46 x
一瞬 涼しくなった気がしました…

生ビール 高いなぁ…
Commented by ぴよぴよ at 2013-08-22 00:15 x
(・・)目点さん、ちょっと久しぶりじゃないですか!
もっとコメント書いてくださいよ!(^^ゞ。
ヤマねたは久しぶりですよ(^^ゞ。
Commented by ぴよぴよ at 2013-08-22 00:16 x
おねえさん、山では何でも高いんですよ!
全部ヘリで運んできますからね。
営業できるのは半年間だけだしね。
自分で担いで上がれば安上がりなんですけどね。
Commented by うずしお at 2013-08-22 11:11 x
臨場感あふれる文章で、読んでいたら思わず自分が滑落するような感覚に襲われました (||゚Д゚)
私は一般登山道で十分満足なので、体力を維持して仕事リタイヤしたらぜひのんびり登ってみたいです。
清流の写真、すごくきれいですね〜。
画面からマイナスイオンが出て来そうです (^^)
重たい一眼を担いで登った甲斐がありますね〜。
Commented by piyopiyodesu at 2013-08-22 22:38
うずしおさん、リタイヤしたらなんて言わないで、一年に一度ぐらいは長期休暇をとってぜひ登ってみてください。
槍ヶ岳以外にもいい山はたくさんありますよ~(^^ゞ。
カメラとレンズだけで2kgぐらいあるんですけど、いつも持っていくのでもう慣れちゃいましたよ。
Commented by たまちゃん at 2013-12-26 11:50 x
ヤマケイ文庫の風雪のビヴァーグを読み、松濤明さんが遭難した北鎌尾根について調べていて、こちらのブログにたどり着きました 写真がきれいでコメントもわかりやすくて、自分が山の中にいるように感じました 素晴らしい記事をありがとうございます これからの記事も楽しみにしています!
Commented by ぴよぴよ at 2013-12-26 13:35 x
たまちゃん、コメントをありがとうございます。
ボクのブログが誰かの役に立ったと思うととても嬉しいです。
ボクが北鎌尾根に初めて登った時も、いくつかのブログを参考にさせていただいたので、ボクも誰かの参考になるといいなぁと思ってちょっとくどいかもしれませんが、わかりやすく書いたつもりです。
今後もよろしくお願いします。

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