ワンダフル!大山 -後編-
6合目付近ではよろめくぐらいの強風でしたが、山頂は風は穏やかで晴れていました。
大山は、簡単にいうと、北側に凹の面を向けたクロワッサンのような形をしています。
凹面の北壁と凸面の南壁は傾斜が急で崩落が進んでおり、荒々しい様相を呈しています。
<北壁>
<米子道の蒜山SAから見た南壁。右側の尖った山は烏ヶ山>
西側から見るとまるで富士山のように見えるので、この地の古い呼び名を付けて伯耆(ほうき)富士とも呼ばれます。
弥山から剣ヶ峰方向を見た写真です。
剣ヶ峰付近だけはガスがかかっていて、見えそうで見えない状況が続いていました。
九州から来られたグループが、上級者コースの北壁を登ってきました。
いつかボクも、北壁を登れるぐらいにレベルアップしたいものです。
<ロープをつないで、北壁の急斜面を登るグループ>
<いつ滑っても対処できるように、一歩毎にピッケルを刺しながら歩きます>
このグループの方達と少しお話ししたところ、剣ヶ峰までは行かないけど、途中まで縦走してみるというので、トレースがついた跡を途中まで歩いてみました。
雪庇(せっぴ)と言って、雪が庇のように南側に大きく張り出しているので、稜線上の一番高い所を歩いてはいけません。
その下には地面がないので、人の重みで雪庇が崩れて滑落します。
雪の下に地面がありそうな場所を選んでやや北側を歩かなければなりません。
だけど、あまり北過ぎると傾斜がきつくなるので、それもまた危険です。
ちょうどいい所というのが、初心者のボクにはわかりませんでした。
<弥山から剣ヶ峰に向かって、稜線上を縦走する人達>
先頭をずんずん歩いて行った人に、どういう目安でルートを決めるのかを尋ねたところ、
「オレが歩くところは大丈夫。」
という返事でした(^^ゞ。
山頂でぼやぼやしているうちに天候が悪化して、下山できなくなる可能性もあるので、さっさと写真を撮ってさっさと下山するつもりでいましたが、天気が安定しているように思ったのと、次々と登ってくる人がいたので、トレースが消えることはないだろうと思って写真を撮りまくっていました。
<西側の夏山登山道(最も一般的な登山道)を登ってくる人達>
強風とともに、低温下で雪が降ると、エビの尻尾(しっぽ)と呼ばれる特徴的な形になります。
剣ヶ峰のガスが晴れそうで晴れない。
結構粘りましたが、うっすら見えるか見えないかぐらいでした。
雪の大山登山2度目にして美しい写真を撮ることができたので、大満足して下山にかかりました。
風雪に耐えて登山者の道しるべとなる赤旗。
エビの尻尾がたくさん付いています。
5~7合目あたりはまだ風が強かったです。
樹林帯まで降りてきました。
西日本最大級のブナの原生林です。
友人が経営する大山乗馬センターに寄って、うちの長男のお気に入りのカツカレーを食べて帰りました。
美味しいですよ!
山頂はすっかりガスで覆われていました。
普通、高山では、朝のうちは晴れていても午後になるとガスで出てきて天気が崩れることが多いのですが、この日は朝遅めに出発したのが良かったようです。
ラッキーでした。
すっかり雪の大山の虜になってしまいました。
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by piyopiyodesu | 2012-04-27 15:23 | 登山 | Comments(4)
今日は白馬岳に登ってきましたが、しばらく遊ぶのに忙しくてブログを書く間がありませーん(^^ゞ。